【折込チラシ】1年間、折込みチラシを調べてみた!

以前にも、折込チラシの傾向を調べましたが、季節による変動も確認すべく、あらためて1年間調べてみました。
曜日ごとの特徴に変動はあるのか? 平均枚数や最大枚数の変化はあるか? さらにサイズや紙質についても
調べた結果をお知らせしたいと思います。
折込みチラシを作成する際の参考になればと思います。
1.折込チラシの枚数の傾向(月別・曜日別)

【調査概要】折り込まれたチラシを回収し、集計。
調査した期間:2024年1月1日から12月31日
調査した地域:千葉県船橋市前原
調査した新聞:1紙(読売新聞)
①月別の総数と平均枚数と比率


チラシの年間総数は4578枚。3月と12月に多く折り込まれていました。
3月は入学や就職など新生活に向けて購買行動が増える時期でもあり、企業も決算を前に少しでも在庫を売り尽くしたいので、決算セールなどを多く実施していることが影響したようです。
12月は、冬のボーナス月で消費者の購買意欲も購買力も高まる月です。クリスマスや年始の準備などのセールのチラシが多く折り込まれていました。
逆に少ないのは、5月と8月です。GWやお盆休みなどがあり、チラシも多そうなイメージでしたが、連休前に集中してそれ以外の日はその反動で少なくなってそれほど伸びませんでした。
②業種別の折込枚数

1週間当たりの折込枚数で平均0.5枚以上、つまり隔週1枚以上折り込まれている業種をピックアップしました。
誰もが予想できる通り、食品スーパーが圧倒的に多く折り込まれています。 そして、家族で相談の必要なもの、検討が必要な高額な商品を扱っている業種はコンスタントに折込チラシを配布していることが分かります。
③曜日別の平均枚数と比率


今回も金曜日と土曜日で4割と週末に多い傾向にありました。 次に多いのは水曜日で一番少ないのは木曜日です。
④曜日ごとの最大枚数と最小枚数

元旦が月曜日だったので、月曜日の最大枚数が断トツで多くなってますが最小枚数では土曜日だけ10枚と他曜日の倍程度になっており、この結果からも土曜日には多くのチラシが折り込まれていることが分かります。

2.折込チラシに使われている紙について

折込チラシ使われていたサイズや紙質を集計しました。
①サイズ別の枚数と比率


チラシのサイズは6割以上がB4サイズでした。次いで多いのはB4の倍のサイズであるB3サイズで、掲載商品の多いホームセンターやショッピングモール大型の衣料品チェーン店のセールなどで使われることが多かったです。紙面が広いとやはりとてもインパクトがあります。
折込チラシの配布料金は、配布する地域とチラシのサイズによって変動しますが、一回り小さいA4サイズとB4サイズは同じ料金です。
大きなスペースの方が、届けたい情報を詳細に掲載することが可能なので、B4は折込チラシにとって費用対効果の高いサイズと言えます。
A4サイズのチラシもよく見かけるような気がしていたのですが、かなり少なかったです。書類・会社案内・一般的なコピー用紙など、ビジネスではよく使われるサイズなんですけどね。
②両面印刷か片面印刷か?

チラシを作る際に「片面印刷」と「両面印刷」どっちにしようかと迷われている方も多いと思いますが、実際に折り込まれたチラシの結果は、ほぼ両面印刷でした。
両面印刷であれば、表面には画像やロゴを、裏面ではその情報の詳細を掲載するといった流れでストーリー性のあるチラシで読み手を引き込み、購入意欲を高める事ができます。

片面印刷でも、もちろん購入意欲を高めるチラシにすることは可能ですし、印刷面積が小さい分はWEBと連携させて効果を上げることもできるでしょう。
しかし、コスト重視で無理に片面印刷にしようとすると、読みにくくなったり、必要な情報を掲載できなくなってしまい、期待する効果を得られなくなってしまうかもしれません。
伝えたい情報のボリュームと伝え方をしっかり検討し把握した上で、「片面印刷」にするか「両面印刷」にするかを決めましょう。
③紙の種類

圧倒的にコート紙が多かったです。比較的安価でしかも発色もよく食品スーパーをはじめ、家電量販店や衣料量販店、ドラッグストアのチラシなどの多くがコート紙を使っています。
また、それらの業種では、ライバル店との差別化で上質紙を使用するケースも見受けられました。
発色はコート紙より劣りますが、ナチュラルな印象に感じられました。

折込チラシによく使われている紙の特徴
- コート紙:光沢が特徴で、手触りはツルツルとしています。写真やカラーイラストが多いチラシに最適です。
- マット紙:光沢が抑えられたマット調の用紙です。落ち着いた雰囲気や高級感を出したい時に使われます。
- 上質紙:コピー用紙と同様の質感です。筆記性は◎
- 色上質紙:色のついた上質紙。用紙自体に色がついているため、単色印刷でも目立ちます。
④帯チラシの紙質の傾向



何枚ものチラシを新聞に挟むので、チラシがバラバラになるのを防ぐために帯のようにして挟んでいるチラシを帯チラシと言います。
折りチラシとか親チラシと言うこともあります。
一番最初に目につくチラシなので、希望する方もいらっしゃると思いますが、帯チラシを決定するのは新聞販売店でなので希望しても必ずしも選ばれるわけではありません。ただ、帯チラシとして選ばれやすい条件として一般的に言われているのは・・・
「紙質がしっかりしていて、滑りにくいこと。」です。
実際に折り込まれていたチラシの紙を比較してもマット紙の比率が帯チラシの方で高くなっています。
コート紙のようにツルツルしていないので滑りにくく、コシもあるので両方の条件を満たすのがマット紙ということなのだと思います。
その他に帯チラシとして選ばれやすい条件は・・・
B4サイズであること。(大多数のB4サイズのチラシを束ねるので、小さいA4サイズでは難しい)
部数が少なすぎないこと。(4000部あるエリアに500部しか配布しないチラシと4000部配るチラシがあれば4000部の方が選ばれやすいです。)
まとめ
1年間にわたる折込みチラシの分析から、季節や業種による配布枚数の傾向、サイズ選び、紙質の使い分けなど、印刷物の効果を高めるためのヒントが見えてきました。これらの要素は、ただチラシを配るだけではなく「届くチラシ」にするための重要なポイントです。
チラシは紙の広告ではありますが、精度次第でデジタル以上の反響を得ることも可能です。
「いつ、どんな紙で、どのくらい配るか」この小さな選択が、反応率に大きく影響するケースも少なくありません。
もし「自社のチラシはこのままでいいのかな?」と感じることがあれば、一度見直してみる価値があるかもしれません。プリント703がお手伝いします。ぜひお気軽にご相談ください。