【折込チラシ】効果が高いのは〇曜日?最近の傾向を解説

「折込チラシを使って集客をしたい」とのご依頼をいただくと、
ターゲットやキャッチコピーなどを決める打合わせから始まり、修正・校正を繰り返し、チラシのデザインを仕上げていきます。

時間と費用をかけて出来上がったチラシです。できるだけ多くの人に見てもらって、お問い合わせや来店に繋げられるようにしたいですよね。

「どの曜日に配布するのが良いかなぁ?」とよく聞かれます。

主婦向けのチラシは火曜・水曜とか…家族で検討が必要な大きな買い物は土日とか…なんとなくの昔から言われている傾向はありますが、
最近の動向はどうなっているのかなと思い、実際に折込チラシの傾向を調査した結果を解説したいと思います。

この記事を参考に、あなたの会社・店舗にあったチラシ折込日(曜日)を考えていきましょう。

1.曜日ごとの折込チラシの枚数

最近の傾向を把握するために、我が家で購読している新聞に入る折込チラシの枚数の傾向を調査してみました。

調査した期間:2023年1月19日から6月30日
調査した地域:千葉県船橋市前原西
調査した新聞:1紙(読売新聞)

①曜日ごと平均枚数と比率

折込チラシの枚数について、土曜日に折り込まれる枚数が他の曜日を圧倒しており、次いで金曜日が多くなってます。 両日で全体の約4割を占める結果となりました。
人口の約7割の方が土日休みの仕事をしていると言われており、土日の週末に向けての行動促進を狙う目的があるのだと思います。
また、休日であれば、折込チラシをゆっくりチェックしてもらえそうですよね。
実際にどのような業種のチラシが折り込まれていたのかは「2.曜日ごとの折込チラシの特徴」で解説します。   

②曜日ごとの最大枚数と最小枚数

曜日ごとの最も折込チラシが多かった枚数と少なかった枚数を比較しましたが、
ここでも土曜日が他の曜日と比べてチラシの枚数が多いです。

2.曜日ごとの折込チラシの特徴


月曜日から日曜日までそれぞれの特徴を解説します。

①月曜日の折込チラシの特徴

月曜日のチラシに多かった業種は、1位:買取、2位:通信販売、3位:スーパーでした。
1位の買取業者のチラシは、全ての曜日で見かけますが、月曜日に一番多く配られていました。
休日を利用して断捨離をした人の目に留まりやすいのかもしれません。

②火曜日の折込チラシの特徴

火曜日のチラシに多かった業種は、1位:スーパー、2位:通信販売、3位:買取でした。
月曜日と同じ業種で順位が変わりました。
有名スーパーの火曜市のように値下げセールをするスーパーが多く、折込チラシが増える傾向にある曜日です。
また、大手通信販売も変わらず多く配布されていることから、「チラシの少ない平日に配布すること」は宣伝効果が高いと判断しているのだと考えられます。

③水曜日の折込チラシの特徴

水曜日のチラシに多かった業種は、1位:スーパー、2位:通信販売、3位:ホームセンターでした。
スーパーと通信販売も変わらず多く配布されています。
3位のホームセンターは、来店客の多い週末が終わると在庫切れで売り場に欠品が生じる場合があり
品揃えが回復する水曜日にチラシを入れている、という店舗運営上の事情があると思われます。
百貨店のチラシが多く折り込まれるのも水曜日の特徴です。東武船橋店で開催される〇〇物産展などのイベントは
木曜日スタートの場合が多く、前日の水曜日に告知をしています。

④木曜日の折込チラシの特徴

木曜日のチラシに多かった業種は、1位:買取、2位:スーパー、3位:通販でした。
これらに次いで多いのが飲食店で、週末の家族での来店を促すチラシ内容になっています。
週も後半に入り、週末に開催する住宅見学会や内覧会、相談会などの告知を少しでも早くするために金曜日ではなく
折込枚数が少ない木曜日にしているケースも見受けられます。

⑤金曜日の折込チラシの特徴

金曜日のチラシに多かった業種は、1位:スーパー、2位:住宅、3位:飲食店でした。
金曜日は土曜日の次に折込チラシの枚数が多い曜日で、週末に開催されるイベントやセールの告知が多くなってます。

⑥土曜日の折込チラシの特徴

土曜日のチラシに多かった業種は、1位:スーパー、2位:家電、3位:住宅でした。
一週間の中で最も折込チラシが多い曜日です。
休日の家庭が多いので、家族で話し合って購入を検討するような高額商品(住宅・自動車・大型家電)などの折込チラシを中心にあらゆる業種の折込チラシが入るので、チラシの枚数も増えているようです。

⑦日曜日の折込チラシの特徴

日曜日のチラシに多かった業種は、1位:求人、2位:買取、3位:通販でした。
求人チラシは日曜日に折り込まれることが多いです。休みの日に検討して週明けの月曜日に求人応募のお申込み受付けをするケースが多いからと考えられます。
教育や趣味、資格などのチラシも、求人チラシと同様に休日にゆっくり検討してもらうことを期待して、多く折込みされてる傾向があります。
「買取」「通販」は折込枚数の少ない平日を中心に配布していますが、日曜日にも多いのは「折込枚数の少ない休日として」土曜日より日曜日を選んで配布しているのかもしれません。

3.消費者の傾向(折込チラシを見る曜日は?)

折込チラシ閲覧者に、普段、折込チラシを見る曜日を尋ねたアンケートを紹介します。
新聞を自宅で定期購読している首都圏在住の20歳~69歳の女性を対象としたアンケートで
「折込チラシを見る曜日を尋ねた」結果は下記の通りとなりました。

未婚者・既婚者とも最も多く折込チラシを見る曜日は土曜日となってます。
未既婚別にみてみますと、未婚者では次いで日曜日、金曜日と週末に折込チラシを見る人が多く
既婚者は金曜日、火曜日と続きますが他の曜日も高い割合で折込チラシを見ているようです。
既婚者をターゲットにした折込チラシは、配布する曜日ごとの効果の違いは大きくはなさそうです。

まとめ

アンケートでは折込チラシは休日である土曜日に一番見られるという結果になっており、土曜日の折込チラシは高い効果が期待できると言えます。
ゆえに、大手企業や高額商品向けのチラシをはじめ、あらゆる業種数多く折込まれる日となっているわけですが、個人店や小さな会社が制作したチラシは埋もれてしまいそうです。

アンケートでは、既婚者はどの曜日も高い割合でチラシを見ているという結果もでていることから、折込枚数の少ない平日の配布を私はオススメします。
自社のチラシが他社のチラシに埋もれにくく、目に留まりやすくなることでチラシの効果が期待できるでしょう。

自社が取り扱っている商品やサービスのターゲット層の生活の習慣を想像し曜日を設定してみましょう。

例えば、ターゲット層が利用しているスーパーのチラシ折込み曜日の傾向を把握して、合わせてみてはいかがでしょうか?

予算が許すならば、週末と平日の両方に配布できれば良いのですが・・・。